-
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
-
第2更新後から
・追加捕捉に →自機:遅延(-10)→自機:直撃上限(+1) を付与します
・戦場に追加NPCとして『零力照射気嚢』を追加します
『零力照射気嚢』は自陣の数×30の零力を持ち、零力はそれより多く増加しません
『零力照射気嚢』は同じステータスのものが自陣と敵陣に出現します
『零力照射気嚢』は味方の零力増加と同じだけ零力が減少します
『零力照射気嚢』は味方が零力を増加させるたびに、自機のロックタイムを+2します
『零力照射気嚢』の零力が0以下になると、味方は零力を増加できなくなります
味方が零力を減少させた場合、『零力照射気嚢』は同じだけ零力を増加させます
敵の『零力照射気嚢』が撃墜された場合、その零力と同じだけ戦闘終了後のFLが増加します
『零力照射気嚢』は他の味方が全滅するまで敵として対象になりません
『零力照射気嚢』はHP100と[全体避け]を持ちます
『零力照射気嚢』は以下のタイミング効果を持ちます
【捕捉時】他味方全滅条件→自機:撃墜
【捕捉時】120T以内条件→自機:零力増加(+3)
・DLで入手していない自分の作製パーツを、結果更新後に破棄した場合、元になった素材と同じタグを全てのパーツに付与できる素材を獲得できる。これによって作製したパーツを破棄しても素材にはならない
【追加捕捉について】
追加捕捉はロックタイムを無視した捕捉を幾度となく起こせるので、高火力火器と合わせて、一度起動すると全て破壊するまで止まらない動きが可能でした。止まらない動きを止めるために、遅延を付与します。今まで通り、普通火力火器でたまに撃破する程度なら加速で挽回できる遅延です。また、そういった普通火力火器の底上げをするために、直撃上限を強化し、今まで通りの強い打撃を維持します
【零力照射気嚢について】
これは共鳴の実質的な上限として機能します。共鳴をノーリスクで無限に行うことは、すなわち、共鳴をしないことが、共鳴をする前に敵を全滅させることが損をした気分にさせていました。
零力照射気嚢は味方NPCなので、共鳴しても味方から味方への零力の移動であり、差は発生しません。また、敵を早期に全滅させることで、敵が共鳴によって敵陣の気嚢から零力を奪い去る前に撃破し、大量の零力を回収できます
また、中期戦であっても、敵の共鳴機を共鳴障害にしたり、遅延させたり、撃墜したりして気嚢の零力減少を抑える戦いが可能です
そして、中長期戦では共鳴による零力移動を繰り返すことで、気嚢の動きが速くなり、存在しえなかった零力を無から生み出します
長期戦においては、この猶予は120分あります。10分に1回捕捉だとしても、36ポイントの零力が無から生えます
零力照射気嚢は味方なので、味方対象バフを受けられます。特に、[加速援護]は強力です
今まではたった一つの答えに思えたかもしれません。これからは無数の戦術に広がります
【作製パーツ破壊による素材還元について】
よく代案で聞かれるのが、「腕部」や「物理火器」などの大カテゴリで制限しては?というものですが、これは無意識にマーケットが「自分が使うパーツ」だけで構成されてしまい、人気のあるパーツとそうでないパーツの利用者で選択肢に差が生まれることを危惧しています。
私としては、素材にサジェストされたパーツを作って、それが全員の誰かの役に立ち、自分の欲しいパーツもまた誰かが作ってくれる、というのを想定していましたが、なかなか難しいので、折衷します
つまり、「誰かが利用するかもしれないパーツ」を作ることで、次回に「自分の欲しいパーツ」を作る、という2段階作製でもって、マーケットに彩を持たせる、ということです
以上になります。これからも錆戦をよろしくお願いします!
PR -
FPを測る計器は、ダスト・グレムリンの破壊……
灰燼戦争によって、完全に機能を停止した
私は、このFPというものが何だったのか
自説をここに記しておこうと思う
ダスト・グレムリンは世界に干渉し、世界をコントロールし
世界を巻き戻すことさえできるという
私は思うに、このFPというのは
ダスト・グレムリンが決めた、コントロール下にある生命の時間だ
という仮説に辿り着いた
しかし、ダスト・グレムリンの完成は
この1か月の間の話だ
FPはもっと昔から
ずっと昔から存在している
思うに、ダスト・グレムリンというのは
世界の始まりとともにあったのではないか
そう思う
そうでなければいくらTsCといえど
世界を制御するなどという馬鹿げた機体を作ることなどできるはずがない
世界の始まりと共にあった何か
それを象ったものが、ダスト・グレムリンなのではないか
最初に何かがあり
それをTsCはダスト・グレムリンとして実体化させた
その何かは、世界を、人類を、あらゆる全てをコントロールできる
そうとしか思えない
具体的な観測結果やデータなどは別に添付するが
結論から言うと、そういうことだ
つまり、いま、FPが消えたということは
世界を操る何かが機能を失っている、ともいえる
そして、FPの呪いから解き放たれた、不死身の傭兵
25領域の各地に存在する不死者
彼らは、世界を操る「何か」とは別の存在なのかもしれない
その「何か」の正体を、私は探っていく
恐らく、高度3000メートルの上空に佇む十二条光柱や
その高度を行き来する全翼機の主、航空者たちは
すでに気付いているのかもしれない
――研究を続ける
-
ザザーッ
ザッ
ザザーッ
もし『北の遺跡』事件で、ハイドラ大隊がいなかったら
それはきっと、今日のような結末を迎えたことだろう
結論から言うと、我々の作戦は……失敗した
ドゥルガー素体の完全復活
及び、その……結末について記録する
4月19日。我々は、ドゥルガー復活の兆候を察知する
『北の遺跡』同等のドゥルガー工廠が発見されたのだ
遺跡の守護者はランページ・チャリオット《ΝΕΜΕΣΙΣ》
我々はウォーハイドラなき後、開発された機動兵器『ウォースキュラ』で戦う
スキュラ2000機を投入し、我々は《ΝΕΜΕΣΙΣ》と戦い
そして……相打ちとなり、ドゥルガー復活を阻止できなかった
《ΝΕΜΕΣΙΣ》について記そう
独立型ランページ・ユニット。チャリオットタイプ
性能的には『北の遺跡』で見られたものより劣るかもしれない
独立型デバステイター・ユニットの広範囲攻撃があれば
結果はさらに悲惨なものになっていただろう
《ΝΕΜΕΣΙΣ》の元になったのはランページ・ユニット『水粒断裂霧散装置』
範囲こそ狭いが、圧倒的な切断能力でもってスキュラは各個撃破されてしまう
この不可視の刃に触れると、スキュラは一瞬で機体の力を奪われ、
霧を受けたように機体が切り裂かれる
しかも、これは濃霧領域を無効化する
スキュラが半減した辺りで、ようやく我々は突破口を見つける
《ΝΕΜΕΣΙΣ》の特性に気づいたのだ
それは、《ΝΕΜΕΣΙΣ》の攻撃は「強い」機体にしか効かないということ
具体的には、スキュラの粒性能を奪い、それを利用して不可視の切断を繰り出していたのだ
我々は、あえて粒性能を低くしたスキュラ機体で挑んだ
そして、《ΝΕΜΕΣΙΣ》の攻撃をかいくぐり、とうとう『水粒断裂霧散装置』を破壊する
そして、《ΝΕΜΕΣΙΣ》との激しい戦いが始まった
我々のスキュラの全力と、《ΝΕΜΕΣΙΣ》の全力がぶつかり合い
我々は辛うじて《ΝΕΜΕΣΙΣ》を撃破することに成功する
その時には、すでにドゥルガーの素体が完成し、我々は敗北を知った
その後のことは、ご存じのとおりだ
世界はドゥルガーの手によって……
いや、まだ分からない
ドゥルガーの自壊によって、我々にもまだ希望の光が差したところだ
我々は後世の民に伝えたい
まだこの海の下には、眠っているのだ
幾体ものドゥルガーの素体と、その守護者が
まだ未確認の守護者が存在する
伝説によれば、少なくとも……
グリスター・キャヴァリアー《ΚΡΟΝΟΣ》……
この独立型グリスター・ユニットは恐らく
デバステイター・ユニット・センチネルタイプよりも強いはずだ
そして、その性能は恐らく時空に関する何かであることしか分かっていない
独立型DURGAユニットの中でも最強と言われていた《ΚΡΟΝΟΣ》……
我々は、残さなければならない
力を……だ
すでに、ウォースキュラに変わる量産型機動兵器の開発が進んでいる
我々が滅びた後も
我々が失敗した後も
世界は続いていくのだから
ザッ
ザザーッ
ザザーッ -
霧の消えた世界で
霧のシルエットを追いかけていく
--- ---
虚空領域に出現したハイドラと呼ばれる現象
謎の高性能機体
伝説に酷似した戦術
そして、その正体はいまだ謎である
彼女は哨戒用グレムリンに乗り、
今日もハイドラを追いかけている
戦場に紛れ込み、ハイドラを写真に収め
そして、研究を続けていた
ハイドラは恐ろしい存在だ
すでに、水平線近く……世界の果ての近くでは
常軌を逸した動きを見せている
すさまじい速さで繰り出すミサイル
忽然と次元の狭間に消える
そして、領域を殲滅する光
その姿を捉えたかった
理解したかった
そして、掴みたかった
霧の姿を
霧……世界に充満した赤い粉塵が
霧の粒子を吸着してしまった
そして、500年以上霧は出ていないという
「霧はあなたと共にあるんだよ」
「姿は見えなくても」
「たとえ、滅びたとしても」
「霧はあなたと共にある」
何度も聞かされた言葉
その言葉の主は、粉塵で肺が錆びつき死んでしまったが
霧を探したい
その答えが、ハイドラにある
そう決めた17歳の夜、
爆音とともに何かが落下した
船が揺れる
デッキに出ると、巨大なコンテナが近くで沈もうとしているのが見えた
「コンテナ……!!」
異世界からの贈り物である
どこからともなく振ってくるこのコンテナは
あらゆる生活必需品が詰まっている
船のクレーンを起動させ、急いでコンテナを確保する
運がいい
コンテナを手に入れられるのは、ほんの一握りのひとだけだ
《どうも、こんにちは》
開けようとすると、内部から声が聞こえた
ぞっとして手を放す。逆に扉が開いた。内側から
《はじめまして》
中にいたのは、錆びついたフレーム
グレムリンの、フレームだった
奇妙なフレームだった
テイマーズケイジのどれとも似つかない
錆びついたフレーム
「あなたは……?」
《ラスト・フレーム。錆びたフレームさ》
それだけを語った。沈黙が流れる
「所属は? どこの誰なの?」
《あなたの所属、あなたのラスト・フレーム》
それ以来、彼と戦場を共にするようになった
偶然手に入れた圧倒的戦力
売って手放すには惜しかった
それに、彼と話すのは好きだった
彼は霧の話を喜んで聞いてくれた
「霧を見たことある?」
《俺は、霧を浴びすぎてこんなに錆びてしまったのさ》
「冗談でしょ」
不思議な機体は、いつもハイドラの近くまで彼女を連れて行った
「どうして私のところに来たの?」
《霧を追い求めるためさ》
「そんなに霧に近づいているかな、私」
《ああ、これほど近いところはない》
「私はもっと近くに行きた……」
《危ない!》
画面に出るCAUTIONの文字!
ハイドラが白い靄を噴出し、身にまとう
あれは……
夢にまで見た
操縦が一瞬止まる
掴みたい
その姿を
「霧はいつもあなたと共にあるんだよ」
大きな衝撃を受けて大破するラスト・フレーム・グレムリン
操縦棺から這い出したときには、すでにハイドラの姿はなかった
彼女はぷかぷか浮かぶ自機を撫でながら、ため息をついた
「へましちゃった。もうすぐ霧を……」
《掴んださ》
「本当に?」
《霧はいつも君と共にある》
《俺はいつも君と共に》
《つまり俺は霧ということさ》
「冗談でしょ」
「でも……」
「悪くない冗談かな」
追いかけていく
霧のシルエットを
そこへ到達するために――
いつまでも、追いかけていく
-
無、虚空、零
何もない
それがこの世界と、
そしてグレムリンを走らせる力
--- --- ---
彼には忘れられない光景がある
グレムリン整備士として働き始めたころのことである
完全な理論
完全な知識
それを求め、経験を積み
ようやく整備士のライセンスを手に入れた
そして、意気揚々と繰り出した
仕事の場に……最初の職場である、格納庫へ
そこは大空母船団【ヒルコ・トリフネ】の一角にあった
整頓された、何もない、がらんどうの格納庫
ここを自分色に染めてめちゃくちゃにカスタマイズしていく
そんな予感を感じながら、その何もない場所を見つめていた
「君がタワーから来た整備士かね?」
背後から声。驚いて振り返り、また驚く
音もなく一人立っていたのは、巫女だった
写しの巫女……ヒルコ・トリフネの最高権力者
そして、彼を雇用したそのひとだった
「は、初めまして!」
「緊張することはない」
巫女は、ゆっくりと格納庫に入っていく。そして、何かを無線機越しに命令した。すぐさま、侍従たちが一基の……ミストエンジンを格納庫内に運び入れる
「君の知識を試したくてね」
「え……」
「はは、間違ってもいい。ただ、教えておきたいことがある……が、まずは、ミストエンジンの構造について聞こうか」
「は、はい!」
彼は流暢に、自分の学んだすべてを話した
ミストエンジンは霧の粒子による作用……霧力で動くこと
霧の粒子により、重粒子イオンが生成され、パルスが生まれること
そのパルスがグレムリンフレームに行きわたり、動力になる……
「よろしい、よろしい。それを聞きたかった」
安堵する彼だったが、巫女は背中を向けたまま、次の指示を無線で下した
格納庫にエレベータが起動する音が響く
「これから、グレムリンフレームを動かす。異常がないか、見てくれ」
エレベータに乗って現れたのは、ごく普通のヴォールト・フレームだった
侍従たちが素早くミストエンジンを、フレームにアセンブルする
そして、ヴォールト・フレームは骨のような身体を起動させて、目の前に膝をついた
「おかしいところはないかね?」
「……」
「気づいたら、何でも言うといい」
「ミストエンジンの設置が、ずいぶん楽そうに見えました」
肩をピクリと動かし、震えるように笑う巫女
「やはり、君は素晴らしい。答え合わせだ。ミストエンジンを見てみろ」
そんなはずはない
一つの、荒唐無稽な想像が頭をよぎる
まるで……
まるで、張りぼてを設置するようにフレームに取り付けられたミストエンジン
そんなはずはない
あそこは数十リットルの水と、分厚い隔壁と
そして様々な機構が張り巡らされた、精密機械――
「…………!?」
「ひとつ、教えよう。グレムリンの不思議だ」
彼の指先が震える。エンジンに触れ、内部を開き、そこにあったものは――
「グレムリンは何で動く? なぜ動く? なぜ、強い? 理論がある。言い訳がある。理屈がある。それらを全てあざ笑うように……」
エンジンの中には、何もなかった
「グレムリンは、ゼロの力で動く。これぞ零力。さぁ、この謎に挑もうか。共にな……」
いま、彼はヒルコ・トリフネで新型グレムリンフレームの開発に携わっている
そのたびに、思うのだ
理論
理屈
そして、構造
全ては、ゼロの前に等しい
等しいが……もし、それらを失ったら、きっとグレムリンはその乱杭歯を剥いて笑うだろう
お前は全てを無駄にしたんだなと
彼は研究を続ける
辿り着く場所へと
それは、最後の到達点であり、そこまでの距離は最終的に……
――ゼロになる