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霧の残像領域

長文を流したいけど皆さんのTLを汚したくないときに使う場所です

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霧のコラム「ヤマネコは飛ぶ」
シルウェストリス航空は残像領域の航空機メーカーである
450年続く老舗の企業で、数々の名機をこの世に送り出した

ブースター「アメリカンショートヘア」
ミサイル攻撃機「デボンレックス」
飛行ユニット「マンチカン」
そして、超高速空域到達装置「スフィンクス」

超高速空域到達装置はかつて存在したハイドラ用パーツである。それを語るには、短い経緯を語らなくてはいけない

窒息戦争末期に現れたなぞの未確認兵器。120連ミサイルを搭載し、戦場を駆ける四足の機械。一瞬で領域に現れ、ミサイルですべてを破壊し、消えるように領域を離脱する。なすすべなく破壊されるハイドラだったが、シルウェストリス航空の前身である企業が、初めてこの未確認機の撃墜に成功する

そして識別ネーム「ミサイルキャリアー」に名付けたのだ。「スフィンクス」という名を

スフィンクスの分析が始まった。ます、その推進装置を解析した結果、生まれたハイドラ用パーツ。それが超高速空域到達装置であった

超高速空域到達装置は、テレポートを行う装置である。ただ、空域と名付けられるのには理由がある。地面と干渉すると、大爆発を起こし機体がバラバラに吹っ飛ぶからだ。だから安全のために高度の高い場所にテレポートする

スフィンクスは消えた。まるで倒されるのを待っていたかのように。100年ほど時がたち、超高速空域到達装置の技術は断絶し、今に至る

10年ほど前だろうか、スフィンクスに酷似した機体が残像領域に現れ、やはりミサイルをばら撒いた。けれども、そのミサイルの数はかつての数に及ばず、テレポート能力もなく、ただ形が似ているだけの張りぼてだった

けれどもシルウェストリス航空はこの未確認機に「スフィンクス」という名を与え、大いに喜んだという

帰ってきた。スフィンクスが帰ってきた

超高速空域到達装置が生み出した悲劇。わざと敵拠点にテレポートし、ライダーごと爆破させて拠点を消滅させる戦術

きっと、見届けに来たのだ。スフィンクスは、自らの与えた技術の行く末を後悔したのだろう。そして、それが忘れられていたことに安堵しにきたのだろう

その猫のようなヘッドパーツは、まるで笑っているようだった

しかし、誰かが思った

領域殲滅兵器もまた、未確認機から得られたものである
もしかすると、これも悲劇を生む結果になるのだろうか……?

それはまだ分からない

すべては霧の中なのだから

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