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ルクロフィーナは初めてその箱を見た
それは空の箱だ
黒いパネルでできた6面体の構造物
それが無機質な摩天楼のオフィスの一角、無造作に置かれている
背を屈めれば、ひとが一人入れる
「ルクロフィーナ、何だかわかるかね」
「四角いプラネタリウム」
「惜しいね」
姿を見せない彼は、静かに言葉を紡ぐ
ルクロフィーナは静かに箱に触れた。冷たいような温かいような
「これは何の装置なんです」
「ハイパーな装置さ」
彼女は理解した
ルクロフィーナは爪を噛んだ。これが、自分を更新し、新たな力となる
「もっとかわいいのかと思った」
「可愛くなるさ。いくらでもね」
もうすぐ、自分の姉妹たちはマーケットに並ばなくなる
代わりに、この箱が売られるという
「使ってみていい?」
「どうぞ、ご自由に」
マーケットの主の気配が消えた。彼は、世界にこの箱をばら撒くという
内部に入るルクロフィーナ。黒いパネルに浮かび上がる緑のシステムメッセージ
≪不明なユニットが接続されました≫
「失礼ね」
箱を閉じると、そこには闇があった。水の流れる音がした気がした
(おちつく……)
流星群のように目まぐるしく暗黒を流れるシステムメッセージ
ある夏の日を思った
二度と訪れない夏の記憶
≪不明なユニットとの接続を確立できません≫
「いうことを、聞け」
何も起きない。失望のまま、蓋を開ける
「失敗作だよ、これは、こん……!!??」
目の前に広がっていたのは……一面の、ひまわりの花畑だった
≪デバステイター・ユニット・領域殲滅兵器『ルクロフィーナ』……セーフモードで接続完了≫
それは空の箱だ
黒いパネルでできた6面体の構造物
それが無機質な摩天楼のオフィスの一角、無造作に置かれている
背を屈めれば、ひとが一人入れる
「ルクロフィーナ、何だかわかるかね」
「四角いプラネタリウム」
「惜しいね」
姿を見せない彼は、静かに言葉を紡ぐ
ルクロフィーナは静かに箱に触れた。冷たいような温かいような
「これは何の装置なんです」
「ハイパーな装置さ」
彼女は理解した
ルクロフィーナは爪を噛んだ。これが、自分を更新し、新たな力となる
「もっとかわいいのかと思った」
「可愛くなるさ。いくらでもね」
もうすぐ、自分の姉妹たちはマーケットに並ばなくなる
代わりに、この箱が売られるという
「使ってみていい?」
「どうぞ、ご自由に」
マーケットの主の気配が消えた。彼は、世界にこの箱をばら撒くという
内部に入るルクロフィーナ。黒いパネルに浮かび上がる緑のシステムメッセージ
≪不明なユニットが接続されました≫
「失礼ね」
箱を閉じると、そこには闇があった。水の流れる音がした気がした
(おちつく……)
流星群のように目まぐるしく暗黒を流れるシステムメッセージ
ある夏の日を思った
二度と訪れない夏の記憶
≪不明なユニットとの接続を確立できません≫
「いうことを、聞け」
何も起きない。失望のまま、蓋を開ける
「失敗作だよ、これは、こん……!!??」
目の前に広がっていたのは……一面の、ひまわりの花畑だった
≪デバステイター・ユニット・領域殲滅兵器『ルクロフィーナ』……セーフモードで接続完了≫
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