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霧の残像領域

長文を流したいけど皆さんのTLを汚したくないときに使う場所です

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霧のコラム「残像領域の企業」
残像領域には社会があり、当然企業が存在した。その一つが白兎生体化学である

正確には一つではない。残像領域の企業は、どれもこれも分社と統合を繰り返し、もはや似ている社章の企業以外のつながりがない場合がある

バイオハザードマークの白兎が白兎生体化学のトレードマークである。これは、あまりに生物汚染を繰り返したため、そこら中に企業ロゴを貼る名目で意匠に取り入れられている

曰く、白兎のロゴが現れる場所には汚染あり……とまで

企業理念は生命の探求である。まず、白兎生体化学は最初にハイドラ搭載型のバイオ兵器培養装置を開発した。培養装置はバイオ兵器の休眠・活性・敵意をコントロールし、同時に生命維持も行う。使い捨てタイプの培養卵もこの企業の発明品だ

白兎の元締めは「メルサリア」と呼ばれる女科学者である。齢は千歳を超えるといわれているが、毎年クローン体に精神を移し替えて生きながらえているため、見た目は背の低い10代の少女に見える

彼女が何を追い求め、何をしているのか知る者は少ない。ただ、分かっていることは培養装置量産成功と前後して……謎のウォーハイドラが現れたということだ

そのウォーハイドラはなぜか最新式の……いや、明らかに進歩的なバイオ兵器を搭載し、戦場に現れる

彼は……彼女は、ミスト・アヴェンジャーという識別名で呼ばれていた。その本当の名を、知る者は少ない

そして初めて……かのものを撃墜せしめたライダーたちがいた。アヴェンジャーに搭載された謎の兵器を攻略し、倒れた戦友を越え、偉大な戦果を手に入れた

あらゆる兵器開発者を震え上がらせた、新兵器。「領域殲滅兵器」。ただ……
メルサリアだけが笑みを浮かべて、量産化計画の書類へサインをした

まるで夢見る少女のように!

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