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霧の残像領域

長文を流したいけど皆さんのTLを汚したくないときに使う場所です

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霧のコラム「狂乱する守護者」
戦場は危険だ。けれども自ら危険に飛び込み、極限に舞う者たちがいる。彼らを、人はバーサークと呼んだ

バーサーク、またの名をベルセルク。熊の毛皮を着た戦士
霧のバーサークは分厚い装甲の毛皮を着る

テンペストの射撃は正確無比。鈍重な機体などいい的である。その射線を遮るように躍り出る影

「こっちだ! 撃ってこい! お前の自慢の武器を味わわせてくれ!」

しびれを切らしたテンペストがプラズマ砲を発射する。その粒子は、特殊な磁力を帯びた装甲に弾き飛ばされ、霧散した

「助かる!」
「そのまま助けられていろ! 報酬はいただきだぜ」

火力と火力がぶつかり合う鉄火場で、焼けた鉄靴を履いて踊る、狂気の護り手

彼らは何を守るのだろうか、それは副産物に過ぎない

彼らは一つの意思を持っている。何度打ちのめされても立ち続ける自分に、憧れを抱いている。だから

「俺は絶対に墜ちることはない」

その自分自身の機影がある限り、彼は墜ちることはない。迷い、苦しみ、さまよい続ける自分を、その駆動音が何度でも奮い立たせるのだ

毛皮を纏い、弱い人間を隠し、野生を帯びる

――いつしか彼は、毛皮とひとつになる

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