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……絶海の孤島
廃墟のコンクリート・ジャングルに集められたのは……
仮面
仮面
また仮面の、犯罪者たち
彼らは罪を犯し、収監された罪人たち
赦されるためには……
生き残るほかない!
「マスカレイド・トーナメントへようこそ!」
!ルール!
あなたは犯罪者となってこの島に来ました
初回登録時に、あなたは自らの罪を背負います
その罪の設定は、誰にも明かされない秘密です
ただし、あなたを殺したプレイヤーのみ、その秘密を見る権利を持ちます
更新期間は4更新です
3更新かけて、NPCと戦い、技術を鍛えます
そして4更新目に開かれたトーナメントで
王者の一人以外は全員死にます
そして王者の罪は秘匿されたまま、赦されるのです
因縁を持つキャラがいます
キャラクター同士で合言葉を設定することで
そのキャラ同士は因縁で結ばれ、
罪は分からないにせよ、戦闘時背景が豪華になり、何らかの因縁を感じることができます
……という妄想でした
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勇者『常世神』
かつて存在した神を信仰する勇者の一派である
『常世神』は20階層からなる重圧試験階層『ガル』を本拠地とする
『常世神』の目的とは、神の復活である
いつから……
それは、神が滅びてすぐに、彼らは恐れを抱いたゆえ
神の滅びによって彼らは全ての恩恵を失い、
輝く蝶の塊となった
どこで……
それは重圧試験階層『ガル』において、神の顕現を目論む
重圧試験階層『ガル』は、魔王『ガル』の住まう場所
あらゆる試験を繰り返す術導実験場である
ここに侵攻した『常世神』は、神の実験を繰り返す
誰が……
『常世神』。それは、永遠にさまよい続ける信徒の群れ
神なき世に神を探す、無為なるものたち
何を……
神を。神の顕現を。魔王『ガル』は戦いのさなかにあった
勇者『最終試験前夜』は『ガル』と敵対する勢力であり
術導実験場であるこの階層を破壊するために生まれる
魔王『ガル』はできそこないの神を再現するため、あらゆる手を尽くした
魔神の復活。失われた神の威光。それを利用すべく、『常世神』は行動を開始する
なぜ……
それは、『常世神』が消えゆく存在ゆえ
かつての栄光は遠く、滅びに向かう『常世神』
這い上がる手は一つしかない
それは、神の復活である
いつか、彼らの願いが叶う時
神はその姿を彼らの前に表すだろう
どのように……
それは、『常世神』の最後の賭け
『常世神』はいずれ消えゆく定め
輝きと光を失い、化石となる定め
しかし、それゆえ彼らは不滅である
いつか、彼らの願いが叶う時
神はその身を彼らの内に委ねるであろう
『常世神』は歩き続ける
数多の敵を屠り、魂を流し、葬列を作る
そして、いつの日か疲れ果てて眠るだろう
眠りから目覚めるまで
いつか、彼らの願いが叶う時
黒い、水の流れる棺が、彼らの破片をつなぎとめる日まで
そのとき、神は確かに顕現するであろう
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モブおじは犠牲になりました
システムの歪みの犠牲に……
どういうことか、順を追って説明します
まず、四城半はパイの奪い合いゲームです
霧と大きく違う点は、戦果の奪い合いとは別に
基本給となるリソースも奪い合う点です
ここでプレイヤーは二つに分けられてしまいます
・稼げるプレイヤー
・稼げないプレイヤー
です
この段階で稼げないプレイヤー側が
予想以上に強いストレスを感じることは
試遊会でわかりました
ここで取りうる手段は
・稼げなくても楽しめるようにする
・基本給を復活させる
です
モブおじはこの複合的手段として生まれました
つまり、
・稼げなくても稼いでいるタイミングを作る
・それが基本給に似た働きをもたらす
ただ、それがまた別のストレスを生むことはご存知の通りです
・普通に稼いでも、稼げている人がいる
・稼ぎが保証されているため、稼いでいる人が無力感を感じる
という点です
ようは、試遊会で私が感じた「稼げない人」に対するバフが強すぎて
「トップレベルに稼げてないけど稼げない人よりは稼いでいる人」
の中間層が割を食っている形になってしまったからです
もしモブおじさんがいなかったら、ゲームはもっと辛いものになっていたはずですが
モブおじさんは完全にゲームのストレスを除去できるものではなく
モブおじさんは歪みに対するヘイトを一身に受ける存在となってしまいました
ヘイトに形を与えるという行為が、より強いヘイト感をもたらしています
私が四城半でやりたかったのは、「商品やサービスを売る」という体験です
なので、無味乾燥とした基本給による底上げはつまらないと思っていました
なので、デコイでもいいから商品を売るタイミングを設けたかったのです
もちろんモブおじさんに助けられている人は多いはずです
そういうひとは常日頃からモブおじさんに感謝を表明するわけではないからです
感謝とヘイト、よく目にするのはヘイトの方です
ですが、ヘイトは感謝を駆逐します
モブおじさんが犠牲となりヘイトを高めた結果
感謝の方が薄まっていくのです
次第にモブおじさんに対する感謝を失い
ヘイトだけが残ってしまいます
そうなる前に、ヘイトを軽減する手を打たなくてはならないのです
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闇夜に紛れる忍者……
いま、飛翔!
手裏剣!
手裏剣!
はい!
おつかれさまでしたー!
いまのは導入忍者という、序文に困ったときに
有料でかっこいい登場をする便利屋さんです
さて、本題に入ります
・反塁破城円陣追加の意図
これは貫通に意味を持たせるのと同時に
貫通を広く普及させるために追加します
つまり、第10回より敵を早く倒した方が(全員にとって)お得!になります
どういうことかというと、死ぬからです
店が、次々と閉店に追い込まれるからです
このメカニズムは後程解説します
・宿業命術追加の意図
これは魔王を延命させるために追加します
つまり、10更新から延命要因がいたほうが(全員にとって)お得!になります
どういうことかというと、死ぬからです
店が、次々と閉店に追い込まれるからです
このメカニズムは後程解説します
・敵NPCマジ速い
これを見た時、ひとは思うはずです
この量の敵が一斉に動いたら、みんな死ぬでしょ~
こたえ
みんな死にます
死ぬので、KP・警戒・防御値・遅延・混乱という延命手段が有効になります
業体滅したキャラのいるパーティはもっと早く死にます
この調整で私がやりたいことは
「殴り合っている感」を出したいためです
そのために、貫通と宿業命術を追加したのです
四城半の課題は、「直感的なプレイング感」を得ることです
この正体はいまだに私にとっては手探りなものです
直感的でないプレイング感によって、強いんだか弱いんだか分からなく
累積粗利しか判断基準が持てなくなっていました
なので、「殴り合っている感」を出します
累積粗利とは別軸の、プレイング感を持たせるのです
こんにゃくがプルプル震えて芸術点を競うゲーム
これ、分かりませんよね
でも、こんにゃくが激しく相撲を取って芸術点を競うのなら
こんにゃくがぶつかっているだけでも面白いものです
そういった感覚を……暴力の感覚を喚起させるために
敵NPCを加速させました
これが面白いかどうかは皆にジワジワ判断してもらいます
私もジワジワ手ごたえを掴んでいきます
そんなこんなで、10更新が廻ったのです
(月夜をバックに忍者)
「これは、サービス尺八フェードだ……」
(フォ~~~~)
(フェードアウト) -
「下の階層でドラゴンが目覚めそうだ」
「天使の集団が32階層上で失踪したらしい」
「今年のトレンドは……猫の置物!」
酒場で交わされるたわいもないウワサ
ウワサはどこまでも広がり、形を変え
信憑性を失っていく
【禁忌指定1号】は魔王だった
彼は、その日も酒場で広域メッセージを聞いていた
彼は酒場でのささやきが好きだった
彼はどこへも行かず
想像の世界を旅していた
その日も、噂を聞きに酒場へとやってきた
「カガクの力って?」
「この世はドラゴンの見る夢のかけら」
「ドゥルガー試験を目指す君へ……」
無数に流れゆく噂に、彼は一つの言葉を聞いた
「黄金の楔は、すでに破壊された」
その時彼は、持っていたグラスを落としてしまった
慌てて零れた飲み物を拭く
確かに聞いた
確かに聞いたのだ
”黄金の楔は、破壊された”ということ
「そんなはずはない」
虚空を見下ろした【禁忌指定1号】は、震える手で机をぬぐった
黄金の楔
それは、この世のルールである
神なき世に我々は経済を新たな神とし、黄金の担い手となることを――
つまりは、この世の全てのいざこざをお金で解決しよう
というルールである
そして、オーバーロードナイトと呼ばれる魔法鉱石の力で作られたのが
黄金の楔である
そして、あらゆる係争はお金で解決できるようになった
勇者がモンスターを殴るなら、お金を支払わなくてはならない
勇者がダンジョンからアイテムを持ち出すなら、お金を支払わなくてはならない
魔王が村を焼くなら、住民を退避させ、お金を支払ってから焼く
魔王は四天王結成の際に、雇用契約を結び給料を支払わなくてはならない
そう決まったはずだ
決まったはずなのに
「黄金の楔は、すでに破壊された」
【禁忌指定1号】の好奇心が刺激された
もしかして
もしかすると
今この瞬間酒場を焼いても
お金を支払わなくていいのでは
焼け死ぬ誰かのことを考えなくてもいいのでは
……本当は、お金のルールなんか形式上のもので
本当は、本当は、本当は――自由なのでは?
試したく
なってしまったのだ
【禁忌指定1号】はそのようにして、3つの階層を炎で焼き尽くした
気付いたのだ
だれも、彼を止められないことに
「黄金の楔は……どうなっているんだ?」
「お金ですべて解決できるはずじゃなかったのか?」
「金ならいくらでも出す!た、助けてくれ……」
不安がダンジョンでささやかれたころ
動き出したものがいた
彼らこそ、カガクシャ
そして、【禁忌指定1号】を抹消し、不安はただの荒唐無稽な噂に変わった
あらゆる脅威を、ただの噂に変えていく
1号から10号まではそれでよかった
だが、11号のアンデライト魔王は……そうはいかなかった
知られてはいけない
それをカガクシャは知っている
どこかでまた、噂話
「黄金の楔は、破壊されたよ」
それを、カガクシャは、知っているのだ