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やあ。いらっしゃい。このハイボールとお通しのナッツはサービスなんだ
要塞戦を前に皆さんが思うことは一つ
40更新という区切りに、4つの要塞
そう、だいたいのスケジュールの流れが見えてきましたね
4つの要塞を攻略しながら、最終局面で対峙する敵と戦う
それが霧戦争の4期です
もちろん、要塞戦はただ敵が多くて皆同じ構成を戦う……それだけではありません
リソスフェアはまだ、チュートリアルすぎませんが
この要塞戦は一つとして同じ局面はありません
そして通常の戦闘とは一味違ったギミックを用意しています
4という数字。それは4期にとって特別な数字です
この数字は皆さんが長き戦役の旅を続けていくうえで幾度となく出てくるでしょう
その最初の一つ
願わくは、40更新の果てに、皆さんが最後の"4"を撃破する日を迎えることを……
それじゃあ、注文を聞こうかPR -
メルサリアは千年の夢を見ていた
千年前…窒息戦争よりさらに前。ハイドラなき時代に、彼女は生まれた
企業連盟が発足したのも、その頃だった。巨大な企業カルテル、財閥の集合体。企業が支配する人々の暮らし。その頃の景色を見た者はいるだろうか
メルサリアは知っている。その景色を。そして、その景色を知る者を
千年前の話。”老いた”メルサリアは、最初の再起動を迎えた。10代の瑞々しさを取り戻した彼女は、まず最初に関節の動きを確認した
「軽い。痛くない。上々ね」
次に呼吸と、内臓の感触を確かめた。全てが好転していた。一列に並んだ女子社員たちが服を手に、全裸のメルサリアに服を着させる。そのまま研究室を後に、ホールへと向かう
「私には、一つの夢がある」
壇上で語る言葉を、予行練習。ホールへと入ったメルサリアは、万雷の拍手で迎えられる。やっと、やっと彼女はスタートに立ったのだ
メルサリアは夢から覚めた。最初の再起動から500年後、窒息戦争のさなか。メルサリアはいまだ影の中で夢を温めていた。再起動の回数は25回を数えた
「夢を温めすぎると腐ってしまうよ」
メルサリアの友人はそう言った
「わたしは好機を待っているんだ」
「どうして? 状況はどんどん悪くなるだけだよ」
ハイドラの時代が続いていた。夢の記憶は次第に薄れていく。情熱は消えていく。興味は移ろい、跡形もなくなる
ケーブルで結ばれたバディの機体に乗り込んだ、メルサリアと友人
「領域遮断噴霧器。素晴らしい仕上がりだよ。これを見ても、わたしの夢が色あせているとでも?」
ハイドラの背中で猛烈に噴霧を繰り返す、巨大な煙突
「夢見ているものに、夢の濃度は分からないよ。酔っているもの」
「そう。なら、永遠に酔っていたいね」
目覚めるメルサリア。覚めない酒はないように、目覚めぬ夢もない。死を超えたメルサリアに突き付けられた法則。企業連盟の支配者を決める戦いが始まろうとしていた
熾天使旅団、デスケル重工、ヒルコ教団、辺境自由同盟。空席となった企業連盟指導者の後釜に座るべく、世界中から候補者が集まり、次々とライバルを蹴落とし、最後に残った5つの勢力
「ようやく、ようやく夢が叶うんだ」
再起動の回数は20年に一度から、毎年まで間隔が狭まっていた
盗まれた研究資材
バイオクイーンの暴走
企業連盟の影の支配者
友人の言葉がいつまでも胸に残る
「ハイドロエンジンは失敗作だよ」
夢が、色あせていく
「お前の夢は、失敗作だ」
最初の言葉。そこから全てが始まった
「違う!」
最後に、メルサリアは目を覚まし、現実へ帰還した。余りにも多くの人生を渡り歩いたゆえに、多重構造の夢をよく見てしまう
領域殲滅兵器
その小型模型が、ベッドの脇に飾られていた
「夢じゃない」
取り戻した全てが、そこにあった
「わたしの夢は再起動する。何度でもね」
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残像領域には中央と辺境がある
その多くは荒野であり、深い霧が立ち込める残像領域
その中央部とみなされる場所には、巨大な塔が立っている
この塔は遺跡であり、誰の侵入も許しておらず、自動的に供給されるガードロボットによって守られている。これらをスクラップにして、無尽蔵の資材を手に入れられる
そのため、ひどく安い値段でロボットやパーツを作ることができる。塔のふもとにはそれを目的とした街が形成され、あえて比較するとロンドン程度の面積の巨大機械化都市となる
これが、企業連盟の本拠地である
そこから遠く離れるほど、辺境になる。どこから辺境と言うかは意見が分かれるが、機械化都市の外縁からだいたい西に5000km程行くと西方辺境と呼ばれる場所になる
西方辺境。
その中心には巨大遺跡群と、その中枢とみなされる≪月の谷≫が存在する。月の谷に向かうには、4つの要塞を攻略せねばならないだろう
西に1000km進むごとに遺跡要塞があり、1000km地点にリソスフェア要塞、2000km地点にバイオスフェア要塞、3000km地点にストラトスフェア要塞、4000km地点にイオノスフェア要塞が存在する
もちろん、残像領域に距離という概念はふさわしくない。気付いたら1時間に200kmも進んでいた事例、突然の転移、あるいは遅延。不思議なことばかりが起こる。時間と距離は人によって違うとすらいえる
月の谷。
それは遺産技術の塊である。企業連盟はその力を知っている。自らが無尽蔵のリソースを得て肥えていることを知っている
だから、月の谷は封印指定にされた。5000kmの距離は、さすがに企業連盟の目も届かない。支配下に置いたとしても、暴走、独立するのは目に見えている
月の谷周辺に住まう者たちは不服だった。目の前に御馳走があるのに、理不尽な力でそれを禁じられている。機械化都市の潤沢な資源を遠目に見ながら、力こそ全ての荒野で砂を噛む毎日
そして、禁を破った
「ねぇねぇ、昔話をしてよ」
かつて、残像領域には力が存在した
「そうだねぇ、ずっと、ずっと昔の話……」
ハイドロエンジンから分岐した、二つの力
「名前さえなくなった騎士の話だよ」
なぜ、辺境には未確認機が現れる?
「騎士はとても強かったんだよ。水の力で動く騎士さ。人々は騎士に守られて、平和な時代を過ごしていたのさ」
なぜ、残像領域には霧が立ち込める?
「ある日、誰かが思った。騎士なら、騎士を倒せるんじゃないかって。実際、そうだったのさ。騎士は騎士同士、戦い始めた……」
エンジンの設計図は、どこから来た?
「騎士は全てを破壊したのさ。後に残ったのは、すべてを失った騎士。名前すら伝承されない、DRの二文字。心臓と、剣を失い、ただ佇立する影」
あの霧笛は、どこから響いてくるのだ!?
「そして、誰かがまた思ったのさ。霧の心臓に、剣を持たせたら……騎士の代わりになるんじゃないかって」 -
時は過ぎる
苗木は大木になり、小川は渓谷を築く
企業もまた、成長を続けている
残像領域に倒産はない。そもそも経済競争などない。あるのは力と力のぶつかり合いだ。企業は実力行使でもって敵対企業を粉砕する
だから、法に守られた倒産など存在しない。あるのは、完膚なきまでに蹂躙する破壊だけだ
ただ、それでは安心がない。誰だって枕を高くして寝たい。そして、秩序が生まれた。戦闘機械と乗員を駒にしたチェス・ゲーム。その勝敗すらも秩序に満たされている
昨日勝ったから、今日は勝ちを譲ろう。今日は接待、明日は取り分を得る。そうやってWIN-WINの関係を維持する。欠けた駒など新しく買えばよい
その秩序を企業連盟と呼んだ
秩序は成長を続ける
大木は幹の内側から腐る。渓谷は斜面の崩落を誘発させる
企業連盟は無敵だった。従わないものは力ですべてねじ伏せた。金にならない辺境の無法者どもは無視していた。取るに足らないものばかりだ。企業連盟は退屈していた
霧笛の音が聞こえる
連盟議会の議題に挙がったのは、一つの組織。≪霧笛の塔≫
霧笛の塔は謎の機関だった。マーケットとのパイプを持ち、ハイドラのサポートを行っている。ハイドラは力である。そして、その力は秩序にとって目障りだった
力は一つだけでよい
力は成長する。苗木のうちに、小川のうちに処理すべきだと
時は過ぎる
霧笛の塔の派遣仲介人、ノラ。彼女は、子犬の写真で飾られた操縦棺に乗り込み、ミストエンジンを起動させた。今日で早すぎる仕事納めだ。空は青く、霧が薄い日だった
口笛を吹き、機体を発進させる
「本日は輝かしい日である、ってね」
「輝かしい? どこが?」
VOICE ONLYの表示の向こうから、通信が続いている
「全てを失おうとしているのだよ、君は」
「失う? 何を?」
「全てだよ」
「違うね」
ノラは仕事場に向かっていた。ハイドラの戦いを見届けるためだ。それも今日で終わる
「私は何も失っていない。私は自己を保持している。そして、ただ……」
彼女は子犬の写真を一枚手に取り、キスをした
「ただ、時が過ぎただけだよ」
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ゲームバランスの調整をするとき、
現在絶賛調整中なので思ったことを
簡単だったら難しくする
難しかったら簡単にする
という簡単な話だったらよかったのに
ゲームを難しくしたとき、まず被害を被るのは誰でしょうか
それは全てのプレイヤーではありません
一部の上手なプレイヤーはほとんど影響を受けません
なぜなら、彼らは難しさに適応できるからです
いわば生態系の変動に似ています
ゲームバランス調整という天変地異でも、強い種族は絶滅を免れます
でも、残念ながら絶滅してしまう種族もいます
それは、ゲームシステムにあまりなじめなかったプレイヤーです
つまり、無計画に調整で難しくするとそういうプレイヤーをふるいにかけるだけで
結局はプレイヤーが減るだけでした
パンダがいない世界、すこし寂しいです
ゲームを簡単にするときも同様です
被害を被るのは上手なプレイヤーだけです
ゲームシステムになじめていないプレイヤーは何が起こったのかあまり実感できません
けれども、適応力が強すぎるプレイヤーは一瞬でゲームをやりつくしてしまい、去ってしまいます
どうすればいいのでしょうか。上手く丁度いい真ん中を狙うことは不可能です
どうしよう、こうしよう
便利な薬があります。インフレです
派手な表示を加速させることで、ゲームになじめていないプレイヤーでも「何か凄いことが起きている。もっと凄くしたらどうなるんだろう」と気づきます
上手なプレイヤーは悪い笑顔を浮かべて、それを何倍も加速させます。けれどもその先はずっと道が続いている、インフレに合わせた深さが用意されていることに気付くのです
言うは易し、行うは修羅
深い、深い沼を潜っていきます