長文を流したいけど皆さんのTLを汚したくないときに使う場所です
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~前回までのあらすじ~

わかりやすい四城半のしくみ

~以上~

ルオシュだ。先日キッチンが爆発した
どうやら調理用ガスの圧力を高めすぎたようだ
やはり、火力を求めるにもやりすぎはよくないな

ところで、貴公はこのススだらけのキッチンを見て
思うことはないか?

……お金の心配はするな
……別に、カッコ悪いなんて思ってはいない
そう! 風穴があいている
これはまずい。防犯的に

ということで、防犯のために護衛を雇ったんだ
見てくれ、このゴースト
かわいいだろう
夜が大好きだから、寝ずの番でも喜んでしてくれる

今日は、護衛を雇ったときの経験を
貴公らに教えようと、招いたんだ
きっと貴公の役に立つと思う

そもそも、護衛とは、ユニットの種別の一つだ
基本的な特徴は以下の通りだ
  • 護衛は攻撃をする
  • 護衛は攻撃時に和解をすることがある
  • 和解をした護衛は敵を満足させてお金を得る
  • カルマ勇者を選んで攻撃をする
  • カルマ勇者がいない場合、行動は失敗する
  • 和解には好感値が強く影響する
  • 和解は壮大値によって失敗しやすくなる
これが護衛ユニットの基本だ
もう少しいろいろルールが込み合っているが
基本的にはこれだけ把握すればいい
もう少し、分解してみよう

護衛ユニットの利点は
  • カルマ勇者と和解しお金を得られる
これに尽きる
カルマ勇者は危険な存在で、商品を売り込もうとすると
手痛い目にあうことがある
一方、護衛ならば安全に干渉出来て
対価を得られるチャンスもある
けれども、欠点も多い
  1. カルマ勇者がいなければ意味がない
  2. 和解の成功率が低い
  3. 壮大値が大きいと成功率がさらに下がる
一つずつ、対策をしていこう
  1. カルマ勇者の多い戦場を選べばよい
  2. 成功率は好感値で高められる
  3. 壮大のペナルティは好感値で軽減できる
どうだい、貴公が護衛を使う上ですべきことは
たったの二つだけなんだ

つまり、
  • カルマ勇者の多い戦場を選ぶ
  • 好感値を高めるか壮大値を減らす
これで、安全に安心してお金を稼げるのさ
ただ、注意してほしい
貴公と同じ考えの猛者が、カルマ勇者の多い戦場に集結する
すると、以下の現象が起こる
  • カルマ勇者を狙って護衛の多い魔王が集結
  • カルマ勇者を攻撃し、どんどんカルマ勇者が陥落していく
  • カルマ勇者がいなくなる
  • 何もできないうちに、戦闘が終わる
つまり、護衛ユニットを使う上での
最大の敵は味方、ということなんだ
あえて、商品と護衛のバランスの良いアセンブルで
カルマと徳の割合が同じくらいの戦場を選ぶのもいいかもしれない

その時は接客販売、というシステムが貴公をサポートしてくれる
それでは、今日はこの辺でお開きとしよう

貴公はきっと、護衛をうまく使いこなしてくれるだろうから

拍手[3回]

やぁ、ハイドラ大隊の諸君。元気かね?
それとも、はじめまして……かな?
私はバルーナス
このコラムはメタネタパロディなので、気にせず受け取ってくれ
まずは、新年のお祝いに記念ブランデーの封を開けよう
なぁに、君と私の仲だ。遠慮せず味わおうではないか

そう、君をこのバルーナス・カンパニーへ招いたのはほかでもない
君を一流の経営者へと育てるためのプログラムを、
私が請け負った、ということだ

葉巻は吸うかね? 嫌いなら遠慮なく断って構わない
煙が嫌いなら、私は喫煙室からガラス越しにレクチャーさせてもらうよ

フーーーーッ、いい葉巻だ
そう緊張しないでくれたまえ
時間はたっぷりとある
今回は育成プログラムとして、この

四畳半魔王城

というゲームを遊びながら、スキルを身に着けてもらう
まずは登録をしてくれたまえ
私が先に手本を見せる
登録したようだな
言っておくがこのゲームはかなり難解で、
分かりやすくするにはゲームの屋台骨から変える必要がある
まぁ、コンクリートの基礎に欠陥があっても
いまさら建て直すわけにもいかないということだな
まるで、このバルーナス・ビルディングのようにな

ハハッ、忘れてくれたまえ
では、君には初期生成ユニット一式が与えられた
ここから全てが始まるのだよ
つまり、お金を稼ぐ、ということだな

問題は、どのように、という手法が難しい、ということだ
おや、君はルールブックを大事そうに抱えているな
それは捨てても構わない
そのマニュアルはビルの部署やエレベーターの場所だけではなく
配電盤やダクトの配置、非常時脱出経路
あるいは建築作業員の自己紹介まで載っているようなものだ
ビルのメンテナンスを行うには最適だが
何をしているビルか知るにはいささか冗長すぎる
何の仕事をしているビルか分かればそれでよい
分からなければ、いささか不気味だからな
そう、このバルーナス・ビルディングのようにな

ハハッ、忘れてくれたまえ
さて、マニュアルを暖炉に投げ入れた君がすべきことは、
どのようにお金を稼ぐか知る、ということだ

要点を列挙しよう
  • まず、君はユニットを組み合わせて城をアセンブルする
  • ユニットは倉庫枠か店舗枠にアセンブルできる
  • 店舗枠は6枠あり、そこにアセンブルしたユニットがランダムに選ばれる
  • 商品が選ばれると、商品が売られ、売上を得る
  • 護衛が選ばれると、その護衛が敵に攻撃を行う
  • たまに、護衛は攻撃時に敵を満足させて売上を得られる
  • 建築は選ばれても何もしない
  • 建築は性能がいいので、装備するなら倉庫枠の方が良い
  • 倉庫枠はランダムに選ばれる範囲外であり、何の行動も起こさない

最低限必要な知識はこれだけだ、ということだ
もう少し、かみ砕いてみよう

  • 店舗枠に商品や護衛をアセンブルすることが推奨されている
  • 倉庫枠に建築をアセンブルすることが推奨されている
  • 店舗枠からランダムにユニットが選ばれていく
  • 商品が選ばれると、お金を貰えることがある
  • 護衛が選ばれると、お金を貰えることがある
  • 建築はお金を稼ぐ能力を強化する
君はこの6個の大前提を理解できれば良い
次は応用だ
このゲームのキモ、在庫管理だ
在庫とはユニットの寿命を意味するパラメータだ
在庫の大前提は以下の通りだ
  • 在庫が無くなったユニットは消滅する
  • 商品は1個売れると在庫を1個消費する
  • 建築や護衛は1更新に1個ずつ在庫を消費する
  • ユニットをマーケットから購入する時に在庫数を選べる
  • ユニットの購入価格はユニット価格×在庫数
どうだね?
このゲームは、装備品に耐久度があるゲーム、だと思ってもらっていい
そういうゲームを遊んだことがあるかね?
大抵、装備品を求めて駆けずりまわることになる
建築くらい永続的に存在してもいいと思うだろうが
現実は、消耗しないものなどない
そう、このバルーナス・ビルディングのようにな

ハハッ、忘れてくれたまえ
話が少々長くなってしまったな
今回のレクチャーをまとめよう
  • 護衛や商品がランダムに選ばれ、売上を得る
  • 建築によるステータス強化が鍵
  • ただし、全てのユニットは消耗する
  • だから、すぐに消滅しないようにまとめて購入できる
四城半を理解ってくれたかね?
今回はオリエンテーション、ということで長話に終わってしまったな
では、また会おう
経営者の卵に幸あれ、だな

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生まれた時からファイターで
死ぬときまできっと


・・・・・・・


彼はファイターとして生まれた
ファイターというモンスターは人間に似ている
器用貧乏な性能と評される
目立たず、光の当たらない種族

彼は、ダンジョンをさまよっていた
彼を雇ってくれる魔王、それを探して

ガチャガチャ鳴る鎧
錆びて鞘から抜けなくなった剣
気付けばこんな姿になっていた

「生まれたときは、みな輝いていたのに」

愚痴る声も闇に消える
ほの暗いランプの光は足元まで届かない


・・・・・・・


そもそも、魔王は消えようとしていた
原因ははっきりしている

カルマの神≪ベネリウム≫
そして、禁忌選定委員会

ベネリウムは世界の破滅を予見し
禁忌選定委員会はその原因を調査した
そして、一つの結論を出す

原因は、一人の魔王であると

世界が滅びるなら、魔王である意味がない
なぜなら、財宝を魔王城に溜め込んでも、無意味だから
ほとんどの魔王はそう考え、勇者に転職し、散財を始めてしまった

だって、勇者ならアイテムを好きなだけ買って
モンスターを虐めて
どんどんレベルアップして
楽しい暮らしを送ることができるから

魔王なんてつまらない
勇者をもてなして
勇者に満足してもらって
自分を押し殺し、勇者の立役者になって
苦痛の対価とばかりにお金をもらうだけ

そのお金も意味がなくなる。世界が滅びるから

だから、魔王は消えていく

そして、彼の居場所も、消えていく


・・・・・・・・・


孤独なファイターが、職場を探してダンジョンを歩き続けていた

彼の居場所はない。少なくなった魔王の元へは、もっと優秀な護衛が名乗りを上げて、彼のような器用貧乏な護衛はなかなか雇用されない

ランプの油がじりじりと焦げてきた。もうすぐ消えてしまうだろう
最後に、最後に彼は願った

「頼む、俺を認めてくれ……世界に、俺の居場所があるって、証明してくれ……」

疲れ果て、彼は歩みをやめた。ランプの灯が消える
闇の中、狼がやってきて、彼の身体を食いつくしてしまうだろう
そんな、はぐれ護衛たちを何度も見てきた

雑巾のように汚れた衣装のまま、うずくまるプリンセス
骨と皮だけのようなビースト
喚き声を上げて自爆したボマー

みな、最後は狼の餌になってしまった
静かに、彼は自らをそれに重ねて、涙した



彼は顔を上げる
ダンジョンの闇にまばゆいネオンサイン
四畳半の領域が姿を現す
魔王だ
魔王がやってきたのだ

「まさか」

「南にベッドを、東に書を。西へゆくものに、迷宮の道を」

シルクハットをかぶった紳士が、ネオンサインを身にまとい立っていた

「硬質に一つ足りない。きみ、接客はできるかね?」

「どうして、俺を、見つけて……」

紳士はにやりと笑う

「ひとつ、マーケットの主が、私を導き」
「ふたつ、君が……ここまで、歩いてきたからだよ」



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魔王がなぜ魔を冠するのか
それについては第一紀と共に失われてしまった

魔王がなぜ虚の王権を持つのか
それについても第一紀と共に失われた

ある者は言う
「魔王城に住むから魔王なんだよ」と

では、魔王城とは何か

それは魔王の――支配領域である

ゆえに、魔王は魔を冠し
自らの領域の王権を持つ

- - - - - - - ここから - - - - - - -

私は目を覚ました
目覚まし時計はデッドライン
跳び起きて布団を跳ね飛ばし、
急いで歯を磨いて顔を洗う
朝の支度は超特急。各駅停車なんてやっていられない
丁度今、朝食駅をすっ飛ばし通過したところ

ベストなドレス、ベストな眉を書き
超高速で店を「展開する」

間に合った。すぐさま、勇者たちがなだれ込む
ここはダンジョン6423階層の一角
繁華街に隣接しているから、ついでの買い物で寄る勇者も多い

勇者は見たはずだ。ダンジョンに無造作に取り付けられた扉を開く
その先に広がる、岩山の尾根道
剣の頂にそびえる針山のような無数の尖塔

そう、時空が歪んでいるのだ
ドア一つ先は、魔王の領域

尖塔からの眺めは素晴らしい
尾根道を突進してくる勇者たち

彼らは知るだろう
この魔王城で待ち受ける……エッグベネディクトの味を

- - - - - - - ここまで - - - - - - -

この間僅か四畳半
魔王は魔であるからして、魔の領域を持つ
魔王は王であるからして、魔の領域を支配する

その大きさを測るとするなら、畳にして4つと半

これは神なき世の、聖なる魔の時代
魔の領域はやがて消えゆく灯となり
照らすは闇のダンジョン9999階層

――聖魔領域永劫環境化計画
それは、繰り返す世界に終止符を打ち
すべてを幸せのうちに報いるはずだった

――他化自在天制御体系
それは、全てを思いのままに
それは、心魂を輪廻の棺に委ね
それは、いまだ完成せず

それは――円陣で動いていた


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薄暗い世界で、いくつもの輝きが瞬いていました

「第四紀を総括し、次の時代へとつなげよう」
「みて、メルサリアの力が、いま……無限に到達しようとしているよ」
「すべては指し示した通り……だね」

断続的に続くシグナルの音が、彼らの存在を告げています
ただ、普通のひとたちには、それがなんなのか分かりません
なぜなら、彼らはすでに滅びた形骸なのですから

音こそすれど、姿は見えないのです
霧笛の音だけしか、彼らは影響することが、できないのです

「第一紀よりは、よかったと思うよ」
「第二紀はどうだったかな……もう覚えていないや」
「第三紀は酷かったね。第四紀はよくやったよ」

彼らは第一紀と共に生まれました
第一紀の破滅の中で、生まれた存在です
彼らは世界を見届けます

「第四紀、霧の時代は――幸せな時代だったと思うよ」
「よかった」
「まだ終わっていないけどね」
「でも、もうすぐ終わる」

彼らの中の一人が、半透明の手をかざしました
すでに、到達した者には見えるかもしれません
高い高い塔の、いちばん上の窓から、ひらひらと揺れる腕
何を誘っているのでしょうか

「オーバーロードは不滅だよ」
「ぼくらはもう、滅びたというのに、あいつらはいつまでも生き延びる」
「うらやましいとも思わないけどね。あんなに形を変えてまで、生き延びようとは思わない」

かつて不滅だった彼らも、いまや儚い輝きとなった第四紀
何度塩の柱となってもよみがえった彼らは、
第二紀の終わりに絶滅しました

「全てに終わりが来るよ」
「そう、終わりとは始まり」
「それでは、第五紀の話をしよう」

霧が晴れたらどうなるでしょう
彼らは手を振るのをやめて、目を閉じます
少し、思案した後、一つの可能性を見ました

――第五紀

よく晴れた空の下
第7航空戦隊、6番機のカザミサは、ゆっくりと単機で虚空を旋回していた

「こちらカザミサ。眼下に海が見えるよ」
「管制より、6番機カザミサへ。遊んでないで甲板に帰ってこい」
「そう? 大事な任務だけど」

カザミサの乗機が太陽を背にして、シルエットになる
航空機ではない

背中に気嚢を背負っている姿は飛行船に見えるかもしれない
ただ、その下についているのは、まるで骸骨のような身体

四肢を持ち、頭があり、尾がある。人に似た姿

「こちらカザミサ。シルエット・グレムリン。異常なし。アルファからフォックストロットまで、全パーツ正常機能」
「霊障は無し……か。流石新型、シルエット・グレムリン……だな」
「霊障≪グレムリンズ・ギフト≫とか、縁起でもないこと言わないでよ。亡霊が出てきたらどうするの」
「はは、迷信を信じているのか? 悪い子には……グレムリンの贈り物。蛇が出てくるびっくり箱」
「それで、何機のグレムリンが墜ちたか……冗談では……ん?」

「何か、異常でも?」
「水平線がかすんでる。何あれ……」
「計器異常!霊障だ!帰還しろ!カザミサ……ハイドラが出るぞ!」

「アレは……霧?」


「霧……だと!?」



「千年出ていないんだぞ、霧なんて……」



青空を覆い隠す霧

千年前からの旅人

あなたは、時を超えて――


>>next mist of war
>>Gremlins Gift -Return of the Ambient Mist-


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