長文を流したいけど皆さんのTLを汚したくないときに使う場所です
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残像領域には中央と辺境がある

その多くは荒野であり、深い霧が立ち込める残像領域
その中央部とみなされる場所には、巨大な塔が立っている

この塔は遺跡であり、誰の侵入も許しておらず、自動的に供給されるガードロボットによって守られている。これらをスクラップにして、無尽蔵の資材を手に入れられる

そのため、ひどく安い値段でロボットやパーツを作ることができる。塔のふもとにはそれを目的とした街が形成され、あえて比較するとロンドン程度の面積の巨大機械化都市となる
これが、企業連盟の本拠地である

そこから遠く離れるほど、辺境になる。どこから辺境と言うかは意見が分かれるが、機械化都市の外縁からだいたい西に5000km程行くと西方辺境と呼ばれる場所になる

西方辺境。

その中心には巨大遺跡群と、その中枢とみなされる≪月の谷≫が存在する。月の谷に向かうには、4つの要塞を攻略せねばならないだろう

西に1000km進むごとに遺跡要塞があり、1000km地点にリソスフェア要塞、2000km地点にバイオスフェア要塞、3000km地点にストラトスフェア要塞、4000km地点にイオノスフェア要塞が存在する

もちろん、残像領域に距離という概念はふさわしくない。気付いたら1時間に200kmも進んでいた事例、突然の転移、あるいは遅延。不思議なことばかりが起こる。時間と距離は人によって違うとすらいえる

月の谷。

それは遺産技術の塊である。企業連盟はその力を知っている。自らが無尽蔵のリソースを得て肥えていることを知っている
だから、月の谷は封印指定にされた。5000kmの距離は、さすがに企業連盟の目も届かない。支配下に置いたとしても、暴走、独立するのは目に見えている

月の谷周辺に住まう者たちは不服だった。目の前に御馳走があるのに、理不尽な力でそれを禁じられている。機械化都市の潤沢な資源を遠目に見ながら、力こそ全ての荒野で砂を噛む毎日

そして、禁を破った

「ねぇねぇ、昔話をしてよ」

かつて、残像領域には力が存在した

「そうだねぇ、ずっと、ずっと昔の話……」

ハイドロエンジンから分岐した、二つの力

「名前さえなくなった騎士の話だよ」

なぜ、辺境には未確認機が現れる?

「騎士はとても強かったんだよ。水の力で動く騎士さ。人々は騎士に守られて、平和な時代を過ごしていたのさ」

なぜ、残像領域には霧が立ち込める?

「ある日、誰かが思った。騎士なら、騎士を倒せるんじゃないかって。実際、そうだったのさ。騎士は騎士同士、戦い始めた……」

エンジンの設計図は、どこから来た?

「騎士は全てを破壊したのさ。後に残ったのは、すべてを失った騎士。名前すら伝承されない、DRの二文字。心臓と、剣を失い、ただ佇立する影」

あの霧笛は、どこから響いてくるのだ!?

「そして、誰かがまた思ったのさ。霧の心臓に、剣を持たせたら……騎士の代わりになるんじゃないかって」

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時は過ぎる

苗木は大木になり、小川は渓谷を築く

企業もまた、成長を続けている
残像領域に倒産はない。そもそも経済競争などない。あるのは力と力のぶつかり合いだ。企業は実力行使でもって敵対企業を粉砕する
だから、法に守られた倒産など存在しない。あるのは、完膚なきまでに蹂躙する破壊だけだ

ただ、それでは安心がない。誰だって枕を高くして寝たい。そして、秩序が生まれた。戦闘機械と乗員を駒にしたチェス・ゲーム。その勝敗すらも秩序に満たされている
昨日勝ったから、今日は勝ちを譲ろう。今日は接待、明日は取り分を得る。そうやってWIN-WINの関係を維持する。欠けた駒など新しく買えばよい

その秩序を企業連盟と呼んだ

秩序は成長を続ける

大木は幹の内側から腐る。渓谷は斜面の崩落を誘発させる

企業連盟は無敵だった。従わないものは力ですべてねじ伏せた。金にならない辺境の無法者どもは無視していた。取るに足らないものばかりだ。企業連盟は退屈していた

霧笛の音が聞こえる

連盟議会の議題に挙がったのは、一つの組織。≪霧笛の塔≫
霧笛の塔は謎の機関だった。マーケットとのパイプを持ち、ハイドラのサポートを行っている。ハイドラは力である。そして、その力は秩序にとって目障りだった

力は一つだけでよい

力は成長する。苗木のうちに、小川のうちに処理すべきだと


時は過ぎる

霧笛の塔の派遣仲介人、ノラ。彼女は、子犬の写真で飾られた操縦棺に乗り込み、ミストエンジンを起動させた。今日で早すぎる仕事納めだ。空は青く、霧が薄い日だった
口笛を吹き、機体を発進させる

「本日は輝かしい日である、ってね」
「輝かしい? どこが?」

VOICE ONLYの表示の向こうから、通信が続いている

「全てを失おうとしているのだよ、君は」
「失う? 何を?」
「全てだよ」
「違うね」

ノラは仕事場に向かっていた。ハイドラの戦いを見届けるためだ。それも今日で終わる

「私は何も失っていない。私は自己を保持している。そして、ただ……」

彼女は子犬の写真を一枚手に取り、キスをした

「ただ、時が過ぎただけだよ」

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ゲームバランスの調整をするとき、
現在絶賛調整中なので思ったことを

簡単だったら難しくする
難しかったら簡単にする
という簡単な話だったらよかったのに

ゲームを難しくしたとき、まず被害を被るのは誰でしょうか
それは全てのプレイヤーではありません
一部の上手なプレイヤーはほとんど影響を受けません
なぜなら、彼らは難しさに適応できるからです

いわば生態系の変動に似ています
ゲームバランス調整という天変地異でも、強い種族は絶滅を免れます
でも、残念ながら絶滅してしまう種族もいます

それは、ゲームシステムにあまりなじめなかったプレイヤーです
つまり、無計画に調整で難しくするとそういうプレイヤーをふるいにかけるだけで
結局はプレイヤーが減るだけでした

パンダがいない世界、すこし寂しいです

ゲームを簡単にするときも同様です
被害を被るのは上手なプレイヤーだけです
ゲームシステムになじめていないプレイヤーは何が起こったのかあまり実感できません
けれども、適応力が強すぎるプレイヤーは一瞬でゲームをやりつくしてしまい、去ってしまいます

どうすればいいのでしょうか。上手く丁度いい真ん中を狙うことは不可能です

どうしよう、こうしよう

便利な薬があります。インフレです
派手な表示を加速させることで、ゲームになじめていないプレイヤーでも「何か凄いことが起きている。もっと凄くしたらどうなるんだろう」と気づきます
上手なプレイヤーは悪い笑顔を浮かべて、それを何倍も加速させます。けれどもその先はずっと道が続いている、インフレに合わせた深さが用意されていることに気付くのです

言うは易し、行うは修羅
深い、深い沼を潜っていきます

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強い機体、強いキャラクター
それは霧戦争において何を意味するのでしょうか

ランキングに乗るのはほんの一部分を切り取っただけにすぎません
強いプレイヤー、それは、霧戦争においてはただ数値が高いだけではないのです

◆強いピック、そしてカードプール

カードゲームは手札が多いほど強いです
それと同じことが霧戦争でも言えます

機体の強さ、それは敵次第で大きく変わります
機動が低い敵に格闘で挑むなら、機動力は必要ありません
機動力が高い敵に対しては命中補正が何よりも重要になります
防御値やAPが高い敵に対しては、状態異常や継続して攻撃できる火器が求められます
半面、防御値が低い敵には高火力で弾数の少ない火器が有効です
敵の数が多い時には、そのほとんどがAPの低いデコイであることを意味します
そんな場合、高火力で弾数の少ない火器はあまり意味を持ちません

つまりは、絶対に強い機体はなく、状況に応じて強い機体が変わるわけです
どうすればそんな機体を組めるのでしょうか

ひとつは、アセンブル可能なパーツをできるだけ多く抱え込むことです
あなたには3つの購入枠があり、作製を含めると毎更新4つの新しいパーツが増えていくことになります
この4つを厳選する……つまり、強いピックによってアセンブル可能な機体バリエーションをできるだけ増やすことが、強くなるためになにより必要なのです

ピックするパーツの防御値はできるだけばらけていた方が、どんな敵にも対応しやすいでしょう
火器のバリエーションは、できるだけ多い方が敵に対して有効に動けるでしょう
時には軽量機から重量機にパーツを総取り換えする人もいるでしょう

それを可能にするのが、あなたがピックして作り上げた最大30個のアイテム枠、つまりカードプールなのです

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シルウェストリス航空は残像領域の航空機メーカーである
450年続く老舗の企業で、数々の名機をこの世に送り出した

ブースター「アメリカンショートヘア」
ミサイル攻撃機「デボンレックス」
飛行ユニット「マンチカン」
そして、超高速空域到達装置「スフィンクス」

超高速空域到達装置はかつて存在したハイドラ用パーツである。それを語るには、短い経緯を語らなくてはいけない

窒息戦争末期に現れたなぞの未確認兵器。120連ミサイルを搭載し、戦場を駆ける四足の機械。一瞬で領域に現れ、ミサイルですべてを破壊し、消えるように領域を離脱する。なすすべなく破壊されるハイドラだったが、シルウェストリス航空の前身である企業が、初めてこの未確認機の撃墜に成功する

そして識別ネーム「ミサイルキャリアー」に名付けたのだ。「スフィンクス」という名を

スフィンクスの分析が始まった。ます、その推進装置を解析した結果、生まれたハイドラ用パーツ。それが超高速空域到達装置であった

超高速空域到達装置は、テレポートを行う装置である。ただ、空域と名付けられるのには理由がある。地面と干渉すると、大爆発を起こし機体がバラバラに吹っ飛ぶからだ。だから安全のために高度の高い場所にテレポートする

スフィンクスは消えた。まるで倒されるのを待っていたかのように。100年ほど時がたち、超高速空域到達装置の技術は断絶し、今に至る

10年ほど前だろうか、スフィンクスに酷似した機体が残像領域に現れ、やはりミサイルをばら撒いた。けれども、そのミサイルの数はかつての数に及ばず、テレポート能力もなく、ただ形が似ているだけの張りぼてだった

けれどもシルウェストリス航空はこの未確認機に「スフィンクス」という名を与え、大いに喜んだという

帰ってきた。スフィンクスが帰ってきた

超高速空域到達装置が生み出した悲劇。わざと敵拠点にテレポートし、ライダーごと爆破させて拠点を消滅させる戦術

きっと、見届けに来たのだ。スフィンクスは、自らの与えた技術の行く末を後悔したのだろう。そして、それが忘れられていたことに安堵しにきたのだろう

その猫のようなヘッドパーツは、まるで笑っているようだった

しかし、誰かが思った

領域殲滅兵器もまた、未確認機から得られたものである
もしかすると、これも悲劇を生む結果になるのだろうか……?

それはまだ分からない

すべては霧の中なのだから

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